賃貸の反響対応、最初の 1 通で来店につなげる手順
ポータルから反響が届いたら、最初の返信の速さと中身で、来店につながるかが大きく変わります。返信の前に確かめること、1 通目に入れること、電話・メール・LINE の使い分けを、そのまま使える手順にまとめました。
執筆: 渡邊 湧人(株式会社ユーカリ 代表取締役)更新日:
お客様は、同時に何社にも問い合わせている
ポータルで部屋を探すお客様は、気になった物件を何件もまとめて問い合わせます。同じ物件を複数の会社が載せていることも珍しくありません。最初に届いた返信が分かりやすく、次に何をすればよいかがはっきりしていれば、お客様はその会社とやりとりを続けます。
だから最初の返信は速さと中身の両方が要ります。速くても定型文だけの返信は、他社の返信に埋もれます。
返信する前に確かめる 3 つのこと
- 物件がまだ募集中か。管理会社や業者間サイトで空室を確かめます。ここを飛ばして「ご案内できます」と返し、あとで「実は決まっていました」と伝えると、信頼はそこで切れます。
- お客様が何を聞いているか。反響メールの問い合わせ内容の欄を読みます。「初期費用を知りたい」「ペット可か」のような具体的な質問には、1 通目で答えます。
- 希望の連絡方法。メールを希望している人に電話をかけない。電話を希望している人をメールで待たせない。
1 通目に入れる 4 つのこと
- 担当者の名前: 「株式会社○○の山田です」。会社名だけの返信は、誰とやりとりしているのかが分からず返信しにくくなります。
- 物件の状況: 確かめた結果を書きます。「本日時点でご紹介可能です」「申込が入っており、2 番手でのご案内になります」など。
- 質問への答え: 問い合わせ内容に書かれていたことへの答え。分からないことは「確認して本日中にご連絡します」と期限を書きます。
- 次の一歩: 内見の日程の候補を 2〜3 つ出すか、空いている時間から選べる予約のリンクを送ります。「ご都合の良い日時をお知らせください」とだけ書くと、お客様に考えさせることになり、返信が止まりがちです。
文面にすると、たとえばこうなります。
山田 太郎 様 はじめまして。株式会社○○ 自由が丘店の佐藤です。 「○○マンション 302 号室」へのお問い合わせ、ありがとうございます。 本日時点で、こちらのお部屋はご紹介できます。 ご質問いただいた初期費用は、敷金 1 か月・礼金 0 か月で、 概算 32 万円ほどです (内訳は別途お送りします)。 実際にご覧になりますか? 今週末でしたら、次の時間でご案内できます。 ・土曜 11:00 ・土曜 15:00 ・日曜 13:00 ご都合の合う時間をお知らせください。 LINE でのやりとりがよろしければ、下のリンクから友だち追加いただけます。
場面ごとの文面は追客の例文集にもまとめています。
電話・メール・LINE の使い分け
- メール: 反響の 1 通目の基本。物件名や金額など、あとで見返したい情報を残せます。
- 電話: 電話を希望している人、急いでいる人に。話した内容は短くメールか LINE でも送って、記録に残します。
- LINE: 2 通目以降の主役です。メールより返信が来やすく、写真や地図も送りやすい。1 通目で友だち追加の入口を渡しておくと、その後のやりとりが続きます。
返信が来ない時は
1 通目に返信が無くても、そこで終わりにしません。翌日に短い 2 通目 (似た物件の紹介や、日程の候補の出し直し) を送ると、埋もれていたやりとりが動くことがあります。ただし、同じ文面の繰り返しや、毎日の連絡は逆効果です。間隔をあけて、毎回「新しい情報」を 1 つ添えます。
反響対応のチェックリスト
- 問い合わせ物件の空室を確かめたか
- 問い合わせ内容の質問に答えたか
- 担当者の名前を名乗ったか
- 内見の日程の候補 (または予約のリンク) を出したか
- 希望の連絡方法に合わせたか
- 誰がこの反響の担当かを、店舗の中で決めたか
最後の 1 つは見落とされがちです。「誰かが返しただろう」と思った反響が、実は誰にも返されていなかった ── 反響の確認漏れの多くはここで起きます。反響を全員が見る一覧に置き、担当が決まるまで消えないようにしておくと防げます。
よくある質問
- Q. 反響への最初の返信は、電話とメールのどちらがよいですか?
- 反響メールの「希望の連絡方法」の欄を最初に見ます。メールを希望しているお客様に、いきなり電話をかけるのは逆効果です。指定が無ければ、まずメール (または LINE) で物件の状況と次の一歩を送り、電話は「お電話でもご案内できます」と添える程度にします。
- Q. 定休日や夜間に届いた反響はどうすればよいですか?
- 受け付けたことと、いつ返事ができるかを伝える自動返信を送り、翌営業日の朝いちばんに本返信をします。自動返信だけで終わらせず、本返信では物件の状況を確かめたうえで答えます。
- Q. 問い合わせ物件が決まってしまっていたら、どう返せばよいですか?
- 決まったことを正直に伝え、同じ条件で探せる似た物件を 2〜3 件添えます。「他にもございます」だけでは返信が来ません。具体的な物件を見せて、条件を聞き直すきっかけにします。
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- 追客の例文集反響直後・返信が止まった時・条件が合う物件が出た時・内見の前日など、賃貸仲介の追客で使う LINE とメールの例文を場面ごとにまとめました。そのまま使える文面と、送る時の注意点つきです。
- 反響の自動取り込みSUUMO や LIFULL HOME'S などのポータルから届く反響メールを自動で読み取り、顧客と問い合わせ物件を登録します。同じ人の 2 通目は既存の顧客に合流し、未対応の反響は全員が見る一覧に残ります。
- LINE 追客LINE 公式アカウントでのお客様とのやりとりを、担当者の名前と顔で送りながら会社の台帳に残します。返していない会話はひと目で分かり、担当が変わっても会話はそのまま引き継げます。
- 内見・来店予約お客様が空いている時間を押すだけで、内見・来店・オンライン相談を予約できます。店舗の営業時間と担当者の予定から空き枠を出し、確定した予約にはリマインドを自動で送ります。
反響の確認漏れを、しくみでなくす。
ユーカリ賃貸クラウドは、反響を届いた瞬間に顧客台帳へ入れ、担当が決まるまで全員が見る一覧に残します。